【男子】高松宮記念杯第66回全日本学生ハンドボール選手権大会 準々決勝

本日行われました全日本学生ハンドボール選手権準々決勝対中央大学の試合結果です。

早稲田大学 31(13-19、18-18)37 中央大学

11/6(月)17:00 函館アリーナAコート

以上の通り、敗北しました。

 

今大会はベスト8で終えました。応援ありがとうございました。

広報編集日記(最終回): 第三節 〜真の学生主体とは〜

 話が肥大し過ぎたが、私が思うにこの部活は他にも多くの潜在的な問題を抱えている。勘違いされないためにこの場で強調して言うが、それらは今世間的に波紋を呼んでいる犯罪とか体罰とかいじめとかそういった類のものではない。一言でまとめると、今もなお残存する時代錯誤的な価値観と言えるだろう。それらを改善するために私は選手時代から部内で散々言ってきたがあまり変わらなかった。そこで私はそれらが問題であるということを外部に曝け出すことが必要だと考えた。風通しが悪く閉鎖的で、それこそ悪い部分を隠して良い部分だけを魅せようとする組織では、問題が問題として認識されることはなく、それを改善に導く議論など起こるはずがないからだ。私が部に対してネガティブなコメントをすると、リクルートに影響するとか世間体が悪いとか言われたこともあるが、こういうことを黙認している方が将来的にこのチームのためにならないと私は確信している。問題を問題だと気づいてほしい。議論してほしい。あらゆる固定観念やルールに疑問を投げかけ、誰が、いつ、何のためにそう決めたのか、学生一人一人が考え皆で議論し改善し続ける組織になること、本来それを学生主体というのではないか。そんな思いから広報になった。そしてその潜在的な問題を公式戦1試合ごとの戦評にカモフラージュさせて断片的に散りばめていたのが、そう、実はこの広報編集日記である。毒舌かつパンチの効いた文面で良くも悪くも人気コンテンツになったが、これは何より大人・学生問わず男子ハンドボール部内の全ての人間に向けて書いたものだ。そういう視点でもう一度最初から読んで頂くと、実はこのコンテンツはもっと深みがあって面白いのかもしれない。

 このチームを持続的に強くする上で最も重要な要素は、常に今の高校生にとって魅力的かどうか、今の高校生が入りたいと思えるチームであるかどうかであり、「ルール」や「伝統」とやらに固執することではない。「OB」の目を気にして忖度することでもない。良き伝統は良き伝統として引き継ぎ、古いものや悪いものは速やかに切り捨て新たな伝統を自分たちで編み出していく。我々は今その棲み分けの真っ只中にいるという自覚を忘れてはならない。長くなったが、次の世代がこの部をどうしていくかにこの先私は一切関与しない。あくまでこれは私の一意見であり、好きにすれば良いと思う。ただこういうことを考える人間も発信する人間もこの部活に今後しばらくは出没しないだろうと思い、4年間この部活に属した生身の人間として最後に率直な意見を述べたところで、この下るに下った広報編集日記の結びとする。4年間ありがとうございました。(4年 秦隆茂)

【男子】高松宮記念杯第66回全日本学生ハンドボール選手権大会 2回戦

昨日行われました全日本学生ハンドボール選手権2回戦対関西大学の試合結果です。

早稲田大学 33(10-14、23-10)24 関西大学

11/5(日)15:00 函館大学附属有斗高等学校体育館

以上の通り、勝利しました。応援ありがとうございました。

広報編集日記(最終回):  第二節 〜脱体育会思想は体育会を変えられるか〜

 なぜ脱体育会化すべきなのか。なぜ中高の部活動で、あるいは大学でもそういったチームが増えてきているのか。それは帝京大学ラグビー部や青山学院大学陸上競技部などのように脱体育会組織が結果を出した例が多くあるからだ。それが他大学へと波及し日本全体の競技レベルが向上していった例もある。ラグビー日本代表が南アフリカ代表に勝利し、国内リーグで世界のトップ選手たちがプレーしているなんて10年前は誰も想像していなかった。気づけば箱根駅伝では毎年のように区間新記録が出ている。インカレ女子の絶対的王者である大阪体育大学女子ハンドボール部でも楠本繁生現日本代表監督が就任した13年前に真っ先に手をつけたのは、部の仕事や掃除は全員でするという組織改革からだったそうだ。これらの競技力の向上とチームの脱体育会化に明確な因果関係は説明できない。説明できるとしても、それは演繹的なロジックである。ただ、競技力が向上した成功例からその要因として考えられる環境変化の中で、何よりも圧倒的に簡単で我々学生が容易に真似できるこの程の改革をなぜしないのか。いや、普通はする。だから賢い世間は段々そうなってきている。ハンドボールの技術的な部分だけ頑張っていても強くはならないという真理が、実は何年も我々の前に立ちはだかっていることに僕らは気づいているだろうか。

 脱体育会思想が浸透すると、何よりその競技だけでなく組織運営や人材育成において常に頭を使う癖がつく。これは社会を生き抜く上で一番必要なことだと、何かの文献で読んだことがある。先輩から言われたことをただ黙ってやるだけの環境は、後輩の思考を放棄させてしまうし、先輩も何でもキツく言えば後輩がそれに従うのをいいことにハラスメントやコンプライアンス違反が連発する。後輩への気遣いや伝え方といったこれからの社会で必要なコミュニケーション力の向上は見込めるはずがない。このように究極的に打ち込んだものを持っているにも関わらず、結局競技力だけが向上していざ社会人となったときに価値を発揮できない、あるいは価値がないと判断されている人材はわんさかいて、最近では体育会学生の就職も一昔前に比べたら全く奮っていないように感じる。事実、絶賛就職活動中の私が尽くそう感じている。面接の時に「体育会」と発言しただけで怪訝そうな顔をされたこともある。最近では体育会絡みの不祥事が多いこともあって、脳筋気質な体育会学生の評価は肌感として良くないのは致し方ないことである。→第三節へ続く

 

【男子】高松宮記念杯第66回全日本学生ハンドボール選手権大会 1回戦

本日行われました全日本学生ハンドボール選手権1回戦対中京大学の試合結果です。

早稲田大学 29(17-12、12-16)28 中京大学

11/4(土)14:30 函館アリーナBコート

以上の通り、勝利しました。応援ありがとうございました。

広報編集日記:東海地区屈指のインカレ常連校、中京大学との一戦であった。序盤、得意のDFからの速攻で流れを掴むと一気に点差を離した。その後は一進一退の攻防が続き、互いに速攻を得意とするチームでDFからの速攻の応酬が続いた。DFは9mまではしっかりコンタクト出来ていたし、相手のカットインにもフォロー前半を5点リードで折り返すと、後半始まってすぐに怒涛の連続得点で一気に突き放した。後半10分過ぎに点差は9点差まで開いたが、相手がDFシステムを1-5に切り替えたことにより、一気に流れを失う。OFが途端に噛み合わなくなり、確率の低いシュートやパスミスが多くなり相手の速攻による失点が極めて増えた。9点差あった点差は後半20分までに1点差まで詰められ、こちらとしては7点差をまんまとひっくり返された秋リーグの順天堂大学戦を思い出した。ただ逆転される一歩手前で立て直し、終盤は1点差以内の僅差の展開となった。最後1点リードで残り20秒程でマイボール、痺れる展開であったが最後のOFでシュートを打ち切り逃げ切った。難しい初戦でギリギリのところで踏ん張り、見事に勝ち切った。3大会ぶりに1回戦を突破した。(4年 秦隆茂)

 

 

広報編集日記(最終回): 第一節 〜改革の必要性〜

  予告もないが、執筆者の引退に伴いこの広報編集日記は今回で最終回となる。今まで読んでくださった皆様に心から感謝したい。私は昨年の8月に選手を引退し広報として活動してきた。この広報編集日記もその活動の1つであり、ただ単に試合を振り返り僕の感想を書く程度のどうでもいいコンテンツとして多くの方々に読まれてきた。しかし何より私が広報になったのは、この早稲田大学男子ハンドボール部というこのどうしようもない組織をどうにか変えたいと思ったからだ。

  この部活は「全員で泥臭く一生懸命プレーする」という絶対的に良いところもある一方で、悪いところも挙げたらキリがないほどある。最終回にしてはっきり言うが、一番は世の中の変化に鈍感すぎることと変革力の乏しさだ。昨年のインカレの広報編集日記でも書いたが、チームの雰囲気や部のルールに抜けきらない昭和感・平成初期感がまだ漂っている。例えば1年生に全ての仕事をやらせて、2-4年生の選手は主務・副務でもない限り仕事という仕事はない。いかがなものか。もしこの後に及んで「そういうもんだ」とか考えているなら本当に頭の硬い人間たちの集まりだと思う。確かに上下関係は私が1年生の時から年々徐々に緩くなったし、この代になってからよりフラットに近づいた。特に学生スタッフ間ではそれが顕著だったように思う。部のルールでも意味不明なものは多くが無くなったか形骸化し、より合理性のあるルールに変わりつつある。だが世の中の変化はもっと早い。中高ではすでに部活動改革が進んでいて、他競技では仕事は上級生または全員でやるなど1-3年生まで可能な限りフラットな関係にして、下級生のうちから競技に主体的かつ自立して取り組むことができる脱体育会思想のチームも増えてきている。ハンドボール界はその流れに多少遅れをとっているが、そういったチームはこれから間違いなく増えていく。そういった環境で育ってきた中高生から今の我々はどう見えるだろうか。今の中高生が本気でここに来たいという環境を実現できているだろうか。ここ数年選手集めには苦労してきた実情から、これを放っておくと確実にこのチームにとって死活問題になり得ることは想像に容易い。→第二節へ続く

【男子】2023年度秋季リーグ第8戦 対日本体育大学

※誤って削除していたため再投稿します。

本日行われました秋季リーグ第8戦・日本体育大学の試合結果です。

早稲田大学 30(14-17、16-13)30 日本体育大学

9/24(日)13:00 国士舘大学多摩キャンパス体育館

以上の通り、引き分けました。応援ありがとうございました。

 

【男子】2023年度秋季リーグ第6戦 対中央大学

本日行われました秋季リーグ第6戦・中央大学の試合結果です。

早稲田大学 31(18-17、13-13)30 中央大学

9/16(土)14:30 日本大学八幡山キャンパス総合体育館

以上の通り、勝利しました。応援ありがとうございました。

広報編集日記:劇的な勝利だった。ここ数年で最も感動した試合だったかもしれない。王者中央を相手に素晴らしい試合だった。試合開始からの立ち上がりが今季に入って最も良く、途中追いつかれながらも流れを相手に渡さなかった。前半は相手BPのミドルシュートによる失点を防ぐため、真ん中に密集した。その結果サイドシュートによる失点が多くとても守れたとは言えなかったが、相手のBCが遅いこともあり得意の速攻やリスタートでの得点を積み重ねた。結果、前半を1点リードで折り返す形となった。後半には開始5分以内に相手エースプレイヤーが失格となり、こちらとしては非常に有利な状況となった。また相変わらず広めのサイドシュートを打たれるシーンが前半と同様多く見られたが、こちらのGKが当たってきたことにより失点はある程度コントロールできた。OFも前半と同じく速攻・リスタートを主として得点した。3点差でリードしては3点差のビハインドを許したりと、試合の流れが忙しく変わるシーソーゲームであった。終盤残り30秒同点で中央ボール。タイムアウト明け、決めプレーをしに来た相手右45のサイドへのパスをカットし、そこからのワンマンで劇的かつ感動的な勝ち越しを決めた。粘るに粘って最後の最後まで走り抜くという早稲田らしさが勝利に繋がった試合だった。ここから4連勝も想起させるような、近年稀に見る、劇的でかつ爽快、そして最も震えた勝利であった。(4年 秦) 

【男子】2023年度秋季リーグ第5戦 対順天堂大学

本日行われました秋季リーグ第5戦・順天堂大学の試合結果です。

早稲田大学 28(14-12、14-17)29 順天堂大学

9/10(日)11:30 国士舘大学多摩キャンパス体育館

以上の通り、敗北しました。応援ありがとうございました。

広報編集日記:絶対勝てると思った。後半最大7点差までリードしておいて、何故かひっくり返された。後半15分ごろまでほとんど早稲田のペースだった。DFは最初から運動量が多く、低いミドルや角度あるサイドシュートを殆ど打たせなかった。相手BPの1:1やミドルシュートが消極的になる中で、パッシブからの勝負所でのサイドシュートやにミドルシュートを多く打たせた。OFはこちらも攻め手に欠け、散々守られた。こうして互いにDFからの速攻で得点を積み重ねた。その中でよりシュート決定率が高かった早稲田が少しずつリードを広げた。気付いたら後半15分頃に最大7点差までリードを広げた。しかしここから悪夢が始まった。早稲田の2分間退場から順天堂がDFシステムを1-5DFに切り替え、流れが向こうに傾いた。相手GKのスーパーセーブ含めこちらのシュートが急に入らなくなり、相手の速攻による失点が止まらなくなった。気づけば後半25分過ぎには追いつかれ、その後均衡状態が続くも後半29分、タイムアウト明けの早稲田のOFが決めきれず相手ボールに。順天堂のタイムアウトから、最後は相手のステップシュートが決まって万事休す。痛すぎる逆転負けを喫した。多分、これもハンドボールだろう。それ以外に言葉が出てこない。とにかく切り替えて、次の1戦に望みたい。(4年 秦)