【男子】高松宮記念杯第66回全日本学生ハンドボール選手権大会 1回戦

本日行われました全日本学生ハンドボール選手権1回戦対中京大学の試合結果です。

早稲田大学 29(17-12、12-16)28 中京大学

11/4(土)14:30 函館アリーナBコート

以上の通り、勝利しました。応援ありがとうございました。

広報編集日記:東海地区屈指のインカレ常連校、中京大学との一戦であった。序盤、得意のDFからの速攻で流れを掴むと一気に点差を離した。その後は一進一退の攻防が続き、互いに速攻を得意とするチームでDFからの速攻の応酬が続いた。DFは9mまではしっかりコンタクト出来ていたし、相手のカットインにもフォロー前半を5点リードで折り返すと、後半始まってすぐに怒涛の連続得点で一気に突き放した。後半10分過ぎに点差は9点差まで開いたが、相手がDFシステムを1-5に切り替えたことにより、一気に流れを失う。OFが途端に噛み合わなくなり、確率の低いシュートやパスミスが多くなり相手の速攻による失点が極めて増えた。9点差あった点差は後半20分までに1点差まで詰められ、こちらとしては7点差をまんまとひっくり返された秋リーグの順天堂大学戦を思い出した。ただ逆転される一歩手前で立て直し、終盤は1点差以内の僅差の展開となった。最後1点リードで残り20秒程でマイボール、痺れる展開であったが最後のOFでシュートを打ち切り逃げ切った。難しい初戦でギリギリのところで踏ん張り、見事に勝ち切った。3大会ぶりに1回戦を突破した。(4年 秦隆茂)

 

 

広報編集日記(最終回): 第一節 〜改革の必要性〜

  予告もないが、執筆者の引退に伴いこの広報編集日記は今回で最終回となる。今まで読んでくださった皆様に心から感謝したい。私は昨年の8月に選手を引退し広報として活動してきた。この広報編集日記もその活動の1つであり、ただ単に試合を振り返り僕の感想を書く程度のどうでもいいコンテンツとして多くの方々に読まれてきた。しかし何より私が広報になったのは、この早稲田大学男子ハンドボール部というこのどうしようもない組織をどうにか変えたいと思ったからだ。

  この部活は「全員で泥臭く一生懸命プレーする」という絶対的に良いところもある一方で、悪いところも挙げたらキリがないほどある。最終回にしてはっきり言うが、一番は世の中の変化に鈍感すぎることと変革力の乏しさだ。昨年のインカレの広報編集日記でも書いたが、チームの雰囲気や部のルールに抜けきらない昭和感・平成初期感がまだ漂っている。例えば1年生に全ての仕事をやらせて、2-4年生の選手は主務・副務でもない限り仕事という仕事はない。いかがなものか。もしこの後に及んで「そういうもんだ」とか考えているなら本当に頭の硬い人間たちの集まりだと思う。確かに上下関係は私が1年生の時から年々徐々に緩くなったし、この代になってからよりフラットに近づいた。特に学生スタッフ間ではそれが顕著だったように思う。部のルールでも意味不明なものは多くが無くなったか形骸化し、より合理性のあるルールに変わりつつある。だが世の中の変化はもっと早い。中高ではすでに部活動改革が進んでいて、他競技では仕事は上級生または全員でやるなど1-3年生まで可能な限りフラットな関係にして、下級生のうちから競技に主体的かつ自立して取り組むことができる脱体育会思想のチームも増えてきている。ハンドボール界はその流れに多少遅れをとっているが、そういったチームはこれから間違いなく増えていく。そういった環境で育ってきた中高生から今の我々はどう見えるだろうか。今の中高生が本気でここに来たいという環境を実現できているだろうか。ここ数年選手集めには苦労してきた実情から、これを放っておくと確実にこのチームにとって死活問題になり得ることは想像に容易い。→第二節へ続く